「家事を手伝うよ」は禁句!?

奥さんにに向かって「家事を手伝うよ」は禁句です。
なぜ?と思う方、要注意。
この言葉の前提には、「家事は妻が行うもの」という役割分担意識があります。「妻」からすれば上記の言葉は「家事は君の仕事だけど、本来その責任のない僕が手伝ってあげるよ」と聞こえるわけです。

さて、この役割分担意識は日本社会にまだまだ蔓延しています。
この役割分担意識、特に会社の上の地位にいる人の意識を変えることが、長時間労働社会を変えていくためにとても重要なことです。

家事も育児も、「妻の仕事」ではなく、「自分の仕事」であれば、いつまでも長時間働いているわけにはいきません。
今、育メンという言葉に加えて、育ボスという言葉が使われ始めています。子育て中の社員を応援するボスです。
子育て支援は単なる福利厚生ではありません。出産・子育てを経験した人(女性に限らず)は、仕事の段取りが格段によくなるそうです。
つまり子育て支援は、会社の経営改善にも役立つのだそうです。長時間労働是正を、このような方向からも後押しする必要があると思います。

弁護士 髙木 太郎

育児

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