雪の降る町を

今年のはじめ、所用で長野県に行きました。
よく晴れた日だったのですが、日が落ちるにつれて、嘘のように雪が降り始めました。
僕の知っている雪の降り方ではありませんでした。
とにかく小粒で、淡々と、降り続きました。とても積もるような雪には見えませんでした。
でも、その雪は、まったく溶けることなく地面に積もっていきました。
雪は、視覚的にだけでなく、聴覚的にも世界を変えていきました。
雪は、音を吸い込みながら降り続き、周囲から音を奪いました。
はじめて、「しんしんと雪が降る。」という表現を実感しました。
 

そして、今週、埼玉にも雪が降りました。 僕の知っている雪でした。
 
なんだよ、こんなもの。もはや雨じゃないか。
しとしと降りやがって。めんどくさい。
 

雪は面倒です。降らないほうが助かります。 ただ、どうせ埼玉にも降らすのなら、みぞれのような雪ではなく、素敵な雪を降らせてほしいものです。

雪1 弁護士 竹内 和正

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