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プラチナタウン(弁護士 梶山 敏雄)

プラチナタウン(弁護士 梶山 敏雄)

弁護士 梶山 敏雄

近ごろとみに乱読の傾向が強まり、脈絡なく手当たり次第の読書ですが、楡周平(にれしゅうへい)という作家の「プラチナタウン」が痛快でした。昨年一世を風靡した「倍返し」の池井戸潤とは又ひと味違います。

出世街道を外された大手総合商社マンがひょんなことで膨大な負債を抱えた故郷東北の町長を引き受けることになり、高齢化社会を逆手に取り、老人の街建設を誘致することで自治体を生き返らせるという話です。
疲弊した日本の経済を福祉の充実によって立て直すというものですが、既存の価値観やしがらみにとらわれない新鮮な発想と実行力を持ち、住民・国民の幸せを常に中心に考える政治家、官僚・役人らがいれば、ひょっとすれば未だ日本も何とかなるのでは? と思わせてくれる「物語り」です。

私も67才になり、自宅には要介護4の寝たきりの妻の母親も一緒の生活になっています。
今後ますます環境が悪化すると思われる高齢化社会、そして何よりもそうした社会を支える若い人達の絶望感への一筋の望みなどを、新しい年、正月に、いっとき感じさせてくれるかも知れません。         

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