憲法学習会(弁護士 谷川 生子)

弁護士 谷川 生子

昨年3月以降、何度か憲法学習会の講師を務めました。
話の中身は主催者の要望になるべく沿うようにしていますが、共通してお話ししているのは、憲法が国家権力に縛りをかけるものだということです(立憲主義)。

若い世代の参加者から、そんなふうに考えたことはなかった、勉強になった、という感想を頂くと、嬉しく思うと同時に最高法規である憲法の理念が人々にあまり浸透していないことを感じます。
そう言うと、日々の暮らしに精一杯で憲法のことなんか考える暇はないよ、と言われてしまいそうです。確かにそうかもしれません。
なるべく国民に考える暇を与えない、考える材料を与えない、それが為政者の常套手段です。

ですが、忙しい日常の中で、ふと政府のやり方に疑問を持ったり、なんだか不公平だと感じたとき、忘れず誰かに伝える、それを繰り返すことだけでも憲法を守ることにつながります。

この一年、憲法を守るための様々な取り組みが予想されます。
埼玉弁護士会では、これから本格的に憲法学習会の講師派遣を始めます。
そのほか、異なる分野の人々と知恵を出し合い、協力して、改憲阻止に向けた大きな流れを作ることが必要です。

また一年、どうぞよろしくお願いします。

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