誰かがみてくれている(弁護士 月岡 朗)

弁護士 月岡 朗

弁護士になる際の研修で、講師の弁護士にそう言われて3年目になりました。
「誰かがみてくれている」というのは、これから弁護士として働いて辛いことがあるだろうが、いつか、誰かが分かってくれるから必死に頑張りなさいという話でした。
その当時は、その言葉の意味が十分に理解できていませんでした。
弁護士になってからは、交通事故、相続、離婚、刑事事件、債務整理、売掛金回収、出会い系詐欺被害、労働事件などを取り扱ってきました。
事件の種類を問わず、ご依頼者の方の代わりに相手方から怒鳴られることもあります。ご依頼者の方の希望に沿う結果になるように、裁判の準備をして眠れないことも少なくありません。胃がキリキリすることにも慣れました。

しかし、そんな事件も解決する時に、ご依頼者の方から「先生、そこまでやってくれるなんてもう十分です。その気持ちが嬉しいです。」と声をかけていただいたり、「先生に頼んで安心できました。本当にありがとうございます。」と仰っていただくと疲れも吹き飛びます。本当に弁護士をしていてよかったと思います。
ご依頼者の方からの感謝の言葉は何にも代えられない勲章ですが、感謝されない時もあります。当然ですが、感謝されなくてもご依頼者の方のために何ができるかを考え続けます。負け筋の事件では苦労が報われないこともありますが、頑張るほかありません。そんな時に誰かがみてくれているはずだと思うことがあります。
当事務所は今年で設立40周年を迎えます。

多くの方が当事務所をみていてくれたからこその40年目と思います。

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