弁護士 竹内 和正
事務所に入所して僕にはじめて与えられた仕事は、当日の朝にはじめて申立書を渡された集団解雇事件について、栃木県庁で記者会見をしてくるというものでした。弁護士は僕ひとりです。「ただ座っていればいいから。」という先輩弁護士の言葉を信じて記者会見にのぞんだのですが、ただ座っていればいいわけではありませんでした。
あのときも大変なことをさせられたなと思っていましたが,いろいろな事件をそれなりに経験した今になって当時を振り返ってみると,本当に大変なことをさせられていたんだなと思います。
本当に得がたい経験をさせていただいたと思っています。文句ではありません。
また、他にもこのような経験を先輩の先生方からいくつもさせていただきました。ひとつひとつ感謝の気持ちをこめて詳細に記載していきたいところですが、僕の感謝は僕に割り当てられた600字では,到底語りつくせるようなものではありません。
本当にたくさん得がたい経験をさせていただいたと思っています。文句ではありません。
僕を鍛え上げようという先生方の愛情によるものだということはわかっています。ただ,先生方の愛は重すぎます。
僕も先輩の先生方から与えて頂いたたくさんの愛を,今後,後輩の先生方に惜しみなく与えていきたいと思います。
なお,宮澤先生がこの事務所をひらいて40周年を迎えるそうですが,宮澤先生からすればほんの通過点にすぎないことは明らかです。僕は,宮澤先生が更に40年弁護士を続けても驚きません。