曙ブレーキ工業被害対策弁護団

曙ブレーキは、埼玉県羽生市に本社を置く世界的な自動車部品メーカーで、主に自動車用・鉄道用ブレーキの生産を行ってきましたが、そのブレーキ製品の生産過程では、大量のアスベスト粉じんが発生しました。

原告らは、自動車あるいは電車に不可欠とされるブレーキライニング等の製造に関わる各種作業を担うことによって、永年にわたって曙ブレーキの発展、及び社会の発展に貢献してきました。

しかし、他方で、アスベスト製品の製造過程では大量のアスベスト粉じんが発生しており、原告らは、その作業に伴いアスベスト粉じんを吸引し続け、その結果として石綿関連疾患に罹患し、遺族原告は大切な家族を失いました。

原告らは、雇用主である曙ブレーキから、アスベスト粉じんの危険性について何も知らされていませんでした。そのため、原告らは、アスベスト粉じんを吸引すると重大な健康被害に遭ってしまうなどとは思いもせず、無防備なまま現場で働き続けたのです。

原告らはその受けた被害に関して、加害者である曙ブレーキから今日に至るまでなんらの謝罪も受けておらず、また謝罪の証としての賠償も受けておりません。自らの責任を認めようとしない曙ブレーキの対応については、原告らは、いずれも、到底納得いかないものとして受け止めています。

そこで、当弁護団は、2012年(平成24年)11月28日、曙ブレーキ羽生工場において石綿製品の製造作業に従事してきた労働者及びそのご遺族13名を原告として、曙ブレーキに対し、訴訟を提起しました。原告らは、原告らのアスベスト被害の実態を踏まえ、曙ブレーキの法的責任を明らかにし、原告らに対する誠意ある謝罪と被害に見合った賠償の実現を求めています。

なお、曙ブレーキ工業被害対策弁護団では、当事務所の髙木太郎弁護士が副団長、竹内和正弁護士が事務局長を務め、鴨田譲弁護士古城英俊弁護士が弁護団員として参加しています。

被害に遭われた方のご相談・お問い合わせは、当事務所( 048-862-0800)までご連絡ください。

► 現在の状況について
平成25年2月11日時点

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